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長崎市から240トン/日の一般廃棄物焼却施設を受注、運営も15年間請け負う

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三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社(MHIEC、社長:木村 和明、本社:横浜市西区)は、長崎市から一般廃棄物焼却施設の建設・運営事業を受注しました。240トン/日の処理能力を持つストーカ式焼却炉(注1)を建設し、15年間にわたり運営を請け負うものです。施設の建設と運営を合わせた総事業費は約128億円(税抜)で、稼動開始は2016年10月を予定しています。

今回受注したのは「新西工場整備運営事業」で、設計・建設・運営を民間委託するDBO(注2)方式により、長崎市神ノ島町に処理能力240トン/日(120トン/日×2炉)のストーカ式焼却炉を建設・運営します。三菱重工の設計施工により1979年から同市内木鉢町で稼働している「西工場」(処理能力400トン/日)の老朽化に対応し、代替施設を整備するものです。

施設の建設は、MHIECおよび株式会社フジタ、三菱重工グループの建設・設備エンジニアリング会社である西日本菱重興産(長崎市)がJV(共同企業体)を結成して手掛けます。また、運営事業はMHIECおよびMHIECグループの九州重環オペレーション株式会社(長崎市)の出資により設立した長崎西エコクリエイション株式会社(長崎市)が担当します。このほか、建設・運営にあたっては、長崎市内の企業8社が参画する地元密着型グループを結成し、地元企業との連携を重視した事業展開をはかっていきます。

今回の入札は、価格に加え、技術力・運営ノウハウといった要素についても審査対象とする総合評価方式を導入して実施。MHIECグループが、同市が設置した事業者選定委員会の審査を経て、落札者として選定されたものです。新西工場は、古くから外国への航路が開けた街長崎のシンボルである“海”をイメージし、MHIECが同事業のコンセプトとして掲げた「循環型社会のFLAG SHIP」を融合させることにより、「未来への航路を走る船」を表現した外観デザインとなっています。

MHIECは国内外でトップクラスの一般廃棄物処理施設の納入・運営実績を持っています。この実績をベースに、一般廃棄物の安定処理と再資源化に注力し、建設から運営を含めたソリューション提案を積極的に推進することで資源循環型社会づくりに貢献していきます。

(注1)ストーカ式焼却炉は、耐熱金属の角材を並べた床の上で、廃棄物などの焼却対象物を突き上げることで移動させながら燃焼させる炉で、一般廃棄物焼却炉の主流です。

(注2)DBOはDesign Build Operateの略。施設は自治体などの公共機関が資金を出して所有し、民間業者にその設計から運営までを委託する方式です。

担当窓口:プラント事業本部プラント営業部